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10年後に若者に選ばれる地域づくりを 〜里の公共員吉岡さん報告会

里力再生協議会

みなさんは「里の公共員」という制度をご存知ですか?

里の公共員とは、農山漁村の住民さんの活動を支援するため、地域に入って必要な知識や技術を提供しながら、その課題に一緒に取り組んでいく人のことをいいます。

三重森本にも昨年の1月から吉岡さんという方が地域に入り、移住促進を中心に住民の皆さんと一緒に活動を行なっています。その吉岡さんの報告会が先日、三重の公民館で開催されたので今回はその様子をご紹介していきますね。

公民館の中に入ると報告会の準備が進められていました。里力協議会の新田さんがいたのでお話を聞くと「今日は25人くらい来る」とのこと。平日の昼間、しかもこういった報告会はそこまで人数集まらないものなんですが、すごい。

しばらくすると住民の方も集まって来て、報告会が始まりました。

吉岡さんが前置きの話をし始めると、「いつも通りでいいよー(笑)!」と見にきている住民さんの中から声が。なんか吉岡さん愛されてるなあ、などと思っていると報告が始まりました。

まずは、今年度の活動内容報告から。

「18。これは何の数字だと思いますか?」

など三重森本での活動に関する数字をあげ、参加者とやりとりをしながら、和気あいあいとした空気ですすめられていきました。ちなみに18というのは三重森本で開催された勉強会の数。Facebookの使い方講座などを開催した結果、まんぐるわの皆さんに至っては今スマホの所有率が9割なのだとか。

また移住お試し住宅の解体の動画が流れると会場は大盛り上がり。これも吉岡さんが住民さんと一緒に汗を流し、共有できる経験が多かったからなのかなと感じました。

一方で厳しい現実も。今年度は本当に色々な取り組みがなされたんですが移住の実績はなかったとのこと。ただ移住検討者の見学は来始めているようなので今後に期待です。

後半は来年度に向けての事業方針が提案されました。

その名も「三重森本デュアラー受け入れ構想」。

デュアラーという言葉、聞きなれない方もいると思いますが、これは都市と地域の2拠点で生活する人のことを指す言葉です。働き方や暮らし方が多様化し、近年増えて来たライフスタイルです。

https://www.recruit-sumai.co.jp/sumai/2019_dualer.htmlより引用

吉岡さんによると「10年後に若者に選ばれる地域づくり」をしなければならないとのこと。

三重森本の今後の方針を考える際、吉岡さんは地域づくりに関する過去の資料を色々と調べたんだそうです。それでわかったのが10年前も今と同じことを言っているということ。例えば、「移住お試し住宅」とか「ホームページによる情報発信」など10年前から、下手をすればもっと前から言い続けている。

「この延長線では何も変わらないかもしれない」と強い危機感を持ったそうです。そのため、他の地域と差別化し、今後増えていくと思われるデュアラー(2拠点居住者)を受け入れ、三重森本の交流人口を増やしていくという方針に至ったのだとか。

確かに三重森本の中心には高速道路のICもありアクセスも良く、自然も豊富です。もちろん課題もあると思いますが、三重森本の今後の可能性の一つとして考えてみるのは面白いんじゃないかなと思いました。

報告が終わったところで、住民の皆さんとの質疑応答の時間。デュアラーについてや、今後の具体的な事業内容についてなど様々な意見や質問が出ました。

また「大ちゃん(※吉岡さんの地域での呼び名)がいてくれて、この歳になっても変わっていけるんだというエネルギーをもらえた」「大さんがこの1年いてくれてよかったとつくづくと思う」という意見も多く聞かれました。

里の公共員の任期は3年間で、吉岡さんは残り2年。吉岡さんと三重森本の住民さんが今後何をやっていくのか、非常に楽しみになった報告会でした。