稲穂がゆれる 恵みの郷
森本は、集落の2か所に花壇があり、住民のおもてなしの心を表しています。山陰近畿自動車道京丹後大宮IC下車、右手に600m。森本バイパスがあり、集落内は交通量が少なく、歩くと静かなゆっくりとした時の流れを感じさせます。丹後半島の屋根に降った雨は、内山ブナ林でろ過され竹野川に注がれます。四季折々の変化が美しく、夏の夜は、水辺で幻想的なホタルの舞いが、秋には黄金に輝く稲穂が風にゆれます。
森本の歴史
「森本」という地名は、江戸時代にさかのぼります。
この地区では、松山遺跡や沖田遺跡において縄文時代から生活をしていた痕跡がみられます。戦国時代にこの地を治めていた三重城主成吉(大江)越中守は、宮津市文殊堂境内にある等身大地蔵の銘によると、1427年(応永34年)に千体の地蔵を造ったと伝えています。そのうちの2体が、左坂(ささか)の地蔵、右坂(うさか)の地蔵といわれています。
寺は興勝寺があり、この寺では、1574年(天正2年)、銘のある三重城主成吉(大江)越中守の位牌を所蔵しています。また神社は、大屋神社、秋葉神社、愛宕神社、大杉神社、稲荷神社があります。大屋神社の本殿は江戸時代後期のものです。また、稲荷神社には、数種類の色の花をつける五色椿(ごしきつばき)があります。
(市教委資料から)
自慢の場所
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大屋神社
祭神は木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと)、大屋毘古命(おおやひこのみこと)。1668年(寛文8年)に現在の場所に祀られました。丹後三の宮。祭りは、10月の第2日曜日です。
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南明山興勝寺
臨済宗妙心寺派の末寺。本尊は阿弥陀如来、脇侍は観世音菩薩・勢至菩薩。三重豪族大江成吉越中守が土地を寄進し、建立されました。毎年5月5日の子どもの日には「花まつり」が行われます。
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稲荷神社
993年(正暦4年)に建立され、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を祭神として祀っています。祭りは7月13日。
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大杉神社
祠内には天児屋命(あめこやのみこと)他7神が記されています。日本三景の一つ天橋立で敵討ちを果たした岩見重太郎が、前夜泊まり夢を見て、祈願をした場所として有名です。祭りは4月1日。
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立石大逆修塔
大宮町指定史跡。大宮町河辺の小谷城城主小谷対馬守が、1564年(永禄7年)一族の冥福を祈って、竹野川を挟んで吉なる光(吉光稲荷神社)が拝める地に建てたといわれています。
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右坂・左坂地蔵
大江成吉越中守が「見ざる・言わざる・聞かざる地蔵」を千体造ったと伝えられています。賽(さい)の神として峠を守り、禍の侵入を防ぐために祀られたといわれています。現存する地蔵は「聞かざる地蔵」のみで、右坂と左坂、興勝寺境内にあります。
いちおし
- 区民総出で作った森本水道
- 1953年(昭和28年)ごろ、山水を取水し、ポンプを使わず自然流水で山の上(水源地)まで水を上げ、沈砂池でろ過しできたおいしい水です。ブナの苗木を200本植えた水源の森は、保水力に富み、多様な動植物を育んでいます。
主な行事
- 卒業生を送る会・新入生を迎える会
- 祈年祭(大屋神社)
- 区民総会
- 春の区民共同作業
- 花祭り(興勝寺)
- 区民歩こう会
- 赤米の田植え
- 竹野川堤防の草刈り
- 稲荷神社・愛宕神社祭
- 竹野川クリーン作戦
- 万灯と花火の夕べ(8月14日夕方)
- 地蔵盆(子ども会)
- 防災訓練
- 夏の区民共同作業
- 敬老祝い会(三重区と合同)
- 森本クリーン作戦
- 秋祭り(大屋神社)
- グラウンドゴルフ大会
- 赤米の稲刈り
- 新嘗祭(大屋神社)
- 年越し行事(大屋神社)
- 除夜の鐘(興勝寺)
- 新年互礼会
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万灯と花火の夕べ
万灯は、毎年8月14日午後8時、竹野川右岸一面に火を灯します。その昔、稲の害虫駆除として行われていました。現在ではこの万灯に加え、区民の寄付で花火を打ち上げます。模擬店が並んだ「ふるさと広場」では、お盆で帰省した人たちと区民とのふれあいの場となっています。
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秋祭り
毎年10月第2日曜日に秋祭りが行われます。木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと)・大屋毘古命(おおやひこのみこと)が祭神です。大屋神社に笹ばやし・太刀振りを奉納する祭りです。祭礼は宵宮と本宮の2日間行われ、当日の道振りは多くの人で賑わいます。