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2019/03/14
里の人インタビュー:田崎さん夫妻① おじいちゃん、おばあちゃんの畑を守りたい
地域のこと
地域の魅力は「人」。
三重・森本にはどんな人たちが住み、どんな暮らしをし、どんなことを考えているのでしょう。
三重・森本の人にスポットを当て、そこから地域の魅力を探っていくインタビュー企画。今回は野菜作りやその加工・販売に取り組む女性グループ「まんぐるわ三重森本」の代表・田崎由美子さんと、現在森本区長をつとめる田崎喜芳さんにお話を聞いてきました。ご夫婦そろって地域について熱い想いを持っておられ、充実したインタビューとなりました。
田崎由美子さん/まんぐるわ三重森本代表
昭和28(1953)年生まれ。加悦町(現在の与謝野町)出身。野菜作りやその加工・販売に取り組む女性グループ「まんぐるわ三重森本」の代表をつとめる。
田崎喜芳さん/森本区長
昭和26(1951)年生まれ。森本区出身。平成30年度現在、森本区長をつとめる。趣味はアマチュア無線。今回は途中で来られたのでインタビュー②からの登場。
―こんにちは、今日はよろしくお願いします。早速質問なんですが、田崎さんが代表を務めるまんぐるわはどのような経緯で始められたんですか?
由美子さん「少子高齢化が進んでいて、なんとかみんなでできんかなと話が盛り上がったのがきっかけでしょうか。メンバーは60代、70代くらいの10名の女性なんですけど、残された畑、世代交代というか、おばあちゃんたちが作れなくなってるから、そこをやっぱりなんとか草を生やさずに作っていこうかなと作り始めたのが最初のきっかけだったんです。
働いていた頃は私が野菜作るとは思ってなかったんですけど。仕事を退職しまして、義理の母が作っていた畑を作ってるんです今。
それで高速道路の出入り口だし、軽トラ朝市なんかできないだろうかと思って。そんなのまた夢の夢だったんですね。野菜を作ることだって素人で全然よく知らないですし、それからお客さんに買っていただくようなことも全然もう夢の夢だったんですけど、本当にいろんな方に教えていただいて。農業の方は単語農業改良普及センターの方から来て教えていただいて。野菜作りのノウハウというか、そういうのを教えてもらって作り始めたんですけど。」
―いろいろな方の手助けがあったんですね。野菜づくりにはなにかこだわりはあるんでしょうか。
由美子さん「そうですね、野菜を作るとなるとやっぱり「農薬は使わないでおこうね!」とかそこのこだわりを持とうかということで会員でちょっとその約束して。今は低農薬で有機質肥料を使った野菜を作ってるんです。
農薬をほとんど使ってないから白菜なんか(虫に食べられて)もうレースみたいになってる。葉脈だけがあって美味しいところ全部食べられたりとか。キャベツなんかも、畑行ったら青虫を一度に60匹ほど割り箸でとったこともありました。見栄えはそんなに綺麗じゃないんですけど安心安全な野菜なんだいうことにこだわりはあるんです。そんな風な野菜作りをしてます。
農薬を使わない代わりにいろいろ工夫もしていて虫が来ないように畑の畝にマリーゴールドを植えたりとかね。それからドクダミとか。レタスを植えてキャベツを植えると虫がつきにくい。たまごの殻を苗を植えた時に畑にまくと虫が寄って来ないとか。そういう自然農法で今野菜を育てています。こだわってはおるんです。」
―低農薬での農業って大変なんですね。そうやって苦労して作った野菜を「軽トラ市」で販売していると聞いたんですが、それも何かきっかけがあったんですか?
由美子さん「高速道路の出入り口で建物を建てることもできないし、それから丹後王国で毎月軽トラ市をされてることなんかも聞いてて、里力(協議会)さんの方でも「軽トラ市せえへんか」ということがありまして。
今まだ軽トラは2台なんですけどね。野菜を中心に今売ってます。月に一回のぼりを立てて。春には鯉のぼりが見えるところで、条件的には良くて。でも軽トラ朝市は4月から12月までなんです。1~3月は雪のこともあってできてないんです。始めたのは2017年の7月からだったので、ちょうど1年半くらいですね。
軽トラ朝市して来て、お客さんがだんだんついて来たりとか、手応えは感じてます。来てくださった時に次回のお知らせのチラシを渡させてもらって。振興局(行政)の方だったりとか里力(協議会)の方だったりとか、本当に行政の方や皆さんの協力で支えてもらってるんです。
軽トラ朝市についてはこんにゃくも作ってるんです。こんにゃく芋から私たちは作ってて、それから加工してこんにゃく販売してるんです。あとお盆前にお盆の花を販売ということで、去年はアグリ株式会社に行かせてもらって私たちも菊の花を作らせてもらったんです。それを軽トラ朝市で販売していたら、こんにゃくや菊はすごい評判は良くて。菊なんかは注文をもらったりとか。大盛況なんです。
―もうファンの人がついて来てるんですね。今後の展開が楽しみですね。
インタビューその②に続く。